10 努力しなくてもよいRPGの記事リスト

「努力」論の三回目です。「努力とは何か」の冒頭で、私は次のように述べました。

元々、卓上RPGは「努力しなくてもよい」ものだよなぁ、という話。もっとも、それは「滅んだ」ので、「努力しなくてもよかった」というべきか。

「努力しなくてもよいRPG」が滅んだ、とは即ち、「努力しなくてはならないRPG」しか無くなった、ということです。まずは両概念の定義から。

玄兎さんの論考「遊びに費やすコストとか」に刺激を受けた考察です。先に「努力とは何か」で述べた考察に基づいて、いよいよ「努力しなくてもよいRPG」と、その対極にある「努力しなくてはならないRPG」について述べます。

前回、三種類の「努力」を挙げました。一般に「努力」とされるものは、後の二種類ですが。

  • 無意識の努力。日常的な行為などで、疲労や出費などが意識されなければ、努力と感じられない。
  • 望んでする努力。やりたいからしている行為では、疲労や出費などは喜ばしいものと感じられる。
  • 嫌々する努力。やらなくてはいけないからする行為では、疲労や出費などはただ苦痛でしかない。

これらをそのまま卓上RPGのゲームプレイに適用すると、次のようになります。

玄兎さんの下記論考を拝読し、改めて思い返したこと。元々、卓上RPGは「努力しなくてもよい」ものだよなぁ、という話。もっとも、それは「滅んだ」ので、「努力しなくてもよかった」というべきか。

私の論考では、「コスト」ではなく、「努力」として語ります。さもなくば、私がなぜ「努力しなくてもよかった」とするのか、ご理解いただけないでしょうから。

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