「障害ポイント」の値について、金色老子さんへ

金色老子さんから、随分前にトラックバックをいただきました。先ず以て、大変お返事が遅くなりましたことを、お詫び申し上げます。

systemはプレイヤー側の行動ポイントとGM側の障害ポイントが同数である。(同数だって何度も言っているよね?圧倒的にポイントをGMが持つってありえないこと

systemのルールブック(system_381075.pdf)に、次のように記されています。

障害ポイント

GMがイベント表に割り振るポイント プレイヤーの数によって変えていきます。 世界観によっても変わりますが概ね以下の通りです。

例;LV1なら100。4人なら100×4で400

LV2なら200。2人なら200×2で400

LV10なら1000。LV10が1人、LV1が3人ならLV10の1プレイヤーに1000 LV1の3人に300となります。(p.87)

100ポイントのプレイヤーにしてみれば、ゲームマスターの400ポイントはかなり多いし、1300ポイントともなれば「圧倒的」と感じられるだろう、というのが私の「予断」です。それを「フェア」とするのは金色老子さんの「予断」であって、私との間で「予断の不一致」が発生しているのです。

自分と異なる「予断」を認めず、自分の「予断」だけを通そうとするなら、それは「独裁」となります。それを避けるためには、「予断の不一致」を想定し、何らかの工夫が必要である、と先に説いたわけです。このようなことは、ゲームデザインに限った話ではありませんけどね。

とはいえ、systemの実際のゲームプレイで何ら問題が起こっていなければ、私の杞憂など気になさらないでください。つまるところ「予断の不一致」とは、私のゲームデザイン上の一考察であって、誰もが従うべき教条がごときものでは決してありませんので。以上、恐惶謹言。