CoC7のルールシステム (5) データ運用の変更点
『Call of Cthulhu RPG』第7版(CoC7)のルールシステムについて、今回からいよいよ「データをどのように運用するか」という、データ運用ルールについて語ってまいります。
先にも述べた通り、データ運用ルールは旧版(第6版=クトゥルフ神話TRPG)から大幅に変更されました。「Call of Cthulhu」(クトゥルフの呼び声)という原作小説名を冠するのでなければ、ここまで変えるならゲーム名も変えろよ、と言いたくなるくらいに。旧版より格段に面白くなっている、のも事実ですけどね。
以下、主立った変更点を幾つかあげてみます。
- 「アイデアロール」と「幸運ロール」とは、旧版と異なる使い方をするようになった。
- 行為判定の際、「プラス何%」「マイナス何%」という形で修正することは無くなった。
- 能力値同士を競わせる際に用いられた「抵抗表」は、使われないことになった。
- 同一の戦闘ラウンドに「攻撃」と「回避」との両方を行えるようになった。
- 同一の戦闘ラウンドに「反撃」することで、何回も攻撃できるようになった。
他にも変更点は多々ありますが、それらをただ羅列するのではなく、基本となる判定方法などを順次説明していくこととします。とりわけプレイヤーに関わる部分を、以下の順序で。
- 行為判定 (Characteristic/Skill Roll)
- 無理押し判定 (Pushed Roll)
- 対抗判定 (Opposed Characteristic/Skill Roll)
- 格闘戦闘 (Melee Combat)
- 射撃戦闘 (Gunfire)
- 負傷と治癒 (Damage & Healing)
もちろん他にも様々なルールがありますが、ゲームマスター(キーパー)によるシナリオ進行に用いられる「アイデアロール」、オプションルールでありキャンペーンプレイ向けの「幸運ロール」、また狂気や魔道書などについての変更点などは、説明を省略して良いだろう、と考えております。それらはプレイヤー全員が知っていなくても良いことですから。
次回、行為判定の基本から順次、紹介してまいります。先にデータ作成した私立探偵にも、判定例として登場してもらいつつ。