CoC7のルールシステム (2) データ作成の手順
『Call of Cthulhu RPG』第7版(CoC7)のルールシステムについて、今回はキャラクターの、前回示したデータなどをどのように決めていくのか、その手順を示します。
第6版である『クトゥルフ神話TRPG』(エンターブレイン刊)をお持ちの方は、比較してみてください。
- 1. 能力値
- STR、CON、DEX、APP、POWを、各々3D6の5倍で決める。
- SIZ、INT、EDUを、各々2D6+6の5倍で決める。
- オプションルールの「幸運ロール」を用いるなら、3D6の5倍で決める。
- 年齢を15~89才の範囲で選び、それに応じた年齢修正を能力値に適用する。
- 決まった能力値と、その1/2の値、1/5の値(共に端数切捨)を記録しておく。
- STRとSIZから、「ダメージボーナス」と「ビルド」(Build)を決める。
- (CON+SIZ)/10(端数切捨)で、「耐久力」を決める。
- STR、SIZ、DEXと年齢から、「移動率」(MOV)を決める。
- 「正気度」はPOWと同値、「マジックポイント」はPOWの1/5(端数切捨)となる。
- 2. 職業
- 職業を決める。基本ルールブックには28の、プレイヤー向けルールブックには113の職業例が収められている。
- 3. 技能
- 職業技能に割り振られるポイントを算出し、八つの職業技能と「信用」(Credit Rating)とに割り振る。「信用」に割り振ることができるポイントの範囲は、職業ごとに決められている。
- 趣味などとして、(クトゥルフ神話を除く)すべての技能にINTの2倍のポイントを割り振る。
- 技能の基本値+割り振られたポイントが、成功率となる。その1/2の値、1/5の値(共に端数切捨)も記録しておく。
- 4. 背景設定(Backstory)
- 「外見描写」(Personal Description)を決める。
- 「主義/信条」(Ideology/Beliefs)を決める。
- 「大切な人」(Significant People)と、その人が何故大切なのか、を決める。
- 「大切な場所」(Meaningful Locations)を決める。
- 「大切な物」(Treasured Possessions)を決める。
- 「特性」(Traits)を決める。
- 出身地、性別、名前を決める。
- 5. 装備
- 信用が示す六段階の生活水準(Living Srandard)から、買物に使える金額などを知っておく。
- 装備は、職業や技能、背景設定などから、その有無を随時判断する。
前回述べた通り「職業技能に割り振られるポイント」は、職業によってはEDU以外の能力値も用いられるようになりました。その場合でも半分はEDU由来なので、EDUが大切なのは変わりませんが。それらについて次回、一部の職業例と共に紹介します。
その後で、作成例を示す予定です。