ゲオマキナ世界設定「タルタロス」

今回から、「汽動重機ゲオマキナ」のための世界設定「タルタロス」について紹介してまいります。

世界設定「タルタロス」
どこまでも広がる岩だらけの大地。退廃した文明圏を脱した開拓者たちは、この過酷な荒野に生活の場を見出そうとしています。そのような土地から土地へと仕事を求めて、あるいは何らかの仕事のために、蒸気機関式巨大ロボット「ゲオマキナ」で旅しているのが、あなたたちです。旅人の前に、大自然の厳しさ、頑固な開拓者、欲に満ちた無法者、資源を狙う企業、そして他のゲオマキナが立ちはだかります。

世界設定「タルタロス」は、「TRPG用巨大ロボット」用の「西部劇風」舞台世界です。参考資料のところで述べた通り、幾つかの固有名詞はギリシャ神話から引いており、裏設定はSFとなっております。「タルタロス」の目的は、「TRPG用巨大ロボット」である「ゲオマキナ」が存在する背景と、それが活躍する舞台とを、ゲームプレイに与えることです。

以下、概略をまとめます。

タルタロスの地理と環境
大陸図として「パンゲア・ウルティマ超大陸」を流用します。その画像は、Google画像検索等で参照してみて下さい。
大陸中央に位置する巨大な内海。その周囲に、旧き都市国家(ポリス)や興亡を競う新興諸国など、文明圏が連なります。
文明圏の外に広がる荒野。特に内海北西部には「西部劇風」の自然環境があり、ゲームプレイの主たる舞台となります。
タルタロスの歴史と現在
人々は、自分たちの歴史に無関心です。また、史料のほとんどが、貴族階級から成る「歴史協会」に秘匿されています。
文明圏の歴史は、旧き都市国家の静かな繁栄と、新興国家間の興亡です。外交や戦争を繰り返しつつ共存しています。
荒野の歴史は、開拓者による挑戦と冒険です。ただし、小さな町以上の文明圏を築くことは、いまだにできていません。
タルタロスの人々と文化
我々の世界と同様な、様々な人種が存在します。各人種は固有の言語と文化とを保持しつつ、混在して居住しています。
固有言語以外に、共通語としてラテン語と、古語としてギリシャ語とが用いられます。プレイ上は無視して構いません。
各人種や各都市の文化は、我々の19世紀に倣います。特に北西部荒野には、「西部劇」風の文化があることとします。
タルタロスの社会と科学
旧き都市国家には、貴族階級が存在します。貴族は富と文化資産を有し、身分が保全される限り、穏健かつ博愛的です。
都市国家の政治は、貴族を含む「市民」から選出された議員による合議制をとります。その力は荒野までは及びません。
科学は我々の19世紀の水準、蒸気機関やガス灯の時代です。ただし火薬(銃)やゴム、車輪式乗物は普及していません。
タルタロスの神話と宗教
我々の世界と同じギリシャ神話の前段、クロノスによる支配までが周知されています。つまり、ゼウスは登場しません。
何故か、キリスト教やイスラム教や仏教のような、行為の善悪を示して生活を規定する「宗教」は、無いこととします。
一部に一神を熱狂的に崇める者もいますが、多くは自然な欲望に素直です。その風潮が無法者を、更に無法にさせます。
ゲオマキナとその冒険
人間や動物の姿を模し、蒸気機関で動く乗物「マキナ」には、陸上用のゲオマキナ、河川用のネロマキナ等があります。
ゲオマキナは普及しておらず、馬車や機関車に代わる公共交通機関として、専ら乗客や物資、郵便の運送に使われます。
何らかの事情でゲオマキナと、それを動かす仲間をを手に入れた者は、この世界での冒険の機会を多く見出すでしょう。

各項目について次回から、もう少し詳しく説明してまいります。