権限と面白さ、他
碌に更新しないまま11月が終わりそうなので、せめて近況など。
10月1日付で、ちょっと昇進しまして、仕事の分量と責任と、そして権限とが増えました。そういう状況にまだ慣れなくて余裕が無いのですが、その楽しさ、面白さといったらありません。
権限が増えると、できることが増えるわけで、そこに面白さがあることは、仕事でも趣味でも変わりません。例えば卓上RPG(TRPG)で、プレイヤーとは比べものにならないほどゲームマスターが面白いのも、権限が大きいためです。作業量や責任は増えますが、できることも増えますので。労力が増えるなら、つまらなくても楽な方が良い、という人もいますけどね。
で、その増えた権限をどう扱うか。これも仕事と同じで、すべて自分で抱え込もうとすれば、自滅します。権限とは、それを適切な人数に分け与えることで、はじめて機能するものですから。ゲームマスターの権限をプレイヤーに分け与えることで、ゲームプレイを機能させるわけです。権限などいらない、一方的に面白い話を聞かせてもらえればいい、という人もいますけどね。
もっとも、仕事がいわばキャンペーンプレイなのに対し、昨今のTRPGはコンベンションでの単発プレイを基本としています。人間関係が希薄であれば、権限を分かち合うのは難しいかも知れません。TRPGの形だけ整えて、中身が無いってのを「つまらない」って言うんですけどね。それを「面白い」と褒め合う人もいて、それはそれで「自由」です。「自由」!
さて、「モチベーション考」が滞っております。「褒める」こととの関係を論じるに当たり、もう少し心理学を学びたくなったためです。何冊か追加購入して読みましたので、そろそろ執筆を再開します。自分なりの経験と考察から得られた直観は、それら学説と、ほぼ合っていたようです。あと二本ほど書いたら、その後はおいおい「卓上RPGにおけるモチベーション」を論じる予定。
他にも書きたいネタは多々あります。仕事に打ち込み、権限が増えるほど、実際のゲームプレイからは縁遠くなりそうです。それでも論考は書けるでしょうし、そのような形でも趣味として継続できることは、TRPGの奥の深さというものです。コンベンション等で一日遊ぶのは素晴らしいことですが、それしか認めないほど狭量な人はいない、と信じたいところ。