褒められるとモチベーションが下がる
このカテゴリーでは、いわゆる「モチベーション」(Motivation)について考察します。
仕事や勉強、スポーツならともかく、卓上RPG(TRPG)という遊びにおいて「モチベーション」を説くのは、異常なことです。それを遊ぶだけでは遊び続ける意欲を維持できない、維持できるほどには面白くない、かのようではありませんか。
その癖、「褒める」という、「貶す」のと同じくらい「モチベーションを下げる」方法は推奨される不思議。何故「褒められるとモチベーションが下がる」のか、については、このカテゴリーで順次説明する予定です。「モチベーションとは何か」から始めないと、分からないかも知れんので。ご寛恕を乞う。
少なくとも、公然と「相手を褒めよう!」と声をあげるのは、最悪です。皆がそれに従えば「褒められるのが当たり前」となります。「褒められる」のがゼロ(当たり前)、「褒められない」のはマイナス、「貶される」ダメージは増強されます。減点評価というやつで、やるだけ損、という風潮を生む。
減点評価にも長所はあります。減点を恐れる者は「やれ」と言われたこと以外やらなくなりますから、上が下を管理(Control)し易くなるのです。この場合、「自由」は「自分勝手」と同義とされます。人間関係を上下強弱でしか結べない方にお奨め。互いに気を使って疲れますから、「モチベーション」を維持できなくなりがちですけどね。
このような背景を踏まえつつ、卓上RPGにおいて「モチベーション」がどのように機能するか、その効果を高め(=上げ)たり低め(=下げ)たりするにはどうすれば良いか、などと、考えてまいります。