ゲオマキナの操縦者 : 機関士
先の「ゲオマキナのデータ運用」で示した操縦手順を、各役割ごとに詳述します。今回は、「機関士」(Engineer)について。
機関士は、ゲオマキナの腹部機関室で、「出力判定」と「出力配分」を担当します。機関士にとって重要な技能は、「重機械操作(Heavy Machine)」です。
- 3. 出力判定
- 出力判定は、蒸気機関を操作してゲオマキナの動力を得る判定です。まず「重機械操作(Heavy Machine)」技能で、次いで機体の「機関出力」とで判定します。判定せずに、少なめの安定出力を得ることもできます。どちらを選ぶかは、ラウンドごとに機関士が決めます。
- 機関士はその手練によって、機関の潜在能力までも引き出すことができます。この場合、まず技能判定を行い、次いで機関出力と同数の六面体サイコロ(D6)を振ります。D6の出目の合計が、そのラウンドの出力値となります。
- 技能判定に成功したなら、機関出力分のD6の内、出目が1のサイコロのみ、他の出目になるまで振り直します。
- 技能判定に失敗したなら、振り直しはできません。
- いかに熟練した機関士であっても、機関の機嫌が悪い時は、言うことを利いてもらえません。
- 機関士は機関を無難に動かし、安定した出力を得ることもできます。この場合、機関出力の3倍が出力値となります。
- 例えば、機関出力が34なら、その次に「安定102」(34×3=102)と、あらかじめ記しておくと良いでしょう。
- 4. 出力配分
- 出力配分は、出力判定で得られた出力値を、脚部と腕部、蒸気砲や蒸気銃に振り分けることです。ここでは、サイコロを使った判定は行われません。各部位の担当者からの意見を聞いた上で、どれだけの値を与えるかは機関士が任意に決めます。
- 脚部に割り当てられる出力値によって、移動速度や重心移動によるダメージ修正が決まります。
- 腕部に割り当てられる出力値によって、腕を動かして攻撃や防御を行う回数が制限されます。
- 蒸気砲や蒸気銃は、必要な出力値が与えられなければ、それを撃つことができません。
- 出力配分の段階でも、ラウンドの最後でも、余った出力値を次のラウンドに持ち越すことはできません。使用されなかった出力(=蒸気)は、すべて排気されます。
機関士は、「指揮官」を兼ねることができます。そうでなくとも機関士は、ゲオマキナ全身の動きをある程度決めることになる、重要な役割です。しばしば「操脚士」と共にいますが、両方を兼任することはできません。
機関室は腹部にあり、周囲を装甲で覆われています。腹部に命中した攻撃のダメージが装甲を超えた場合、超えた分は腹部の耐久力、機関士の耐久力、(もしいれば)操脚士の耐久力に振り分けられます。どのように振り分けられるかは、機関士と操脚士とで決めます。
機関士が鎧を着ることは可能ですが、機関室は高温となります。鎧を着ている場合、毎ラウンドCON×5(Stamina Roll)で判定し、失敗する度にマジック・ポイントが1減ることとします。0になったら気絶し、気がつくのは(POW/24)時間後です。誰も替わる者 がいなければ、その間ゲオマキナは機能を停止します。
なお、六面体サイコロ(D6)の数が足りない場合は、一部を振って掛け算できるように調整しても構いません。例えば、機関出力が34なら、34個振るのではなく、3個振って11倍して1個足す(3D6×11+1D6)とか、17個振って2倍する(17D6×2)など。