ゲオマキナのデータ作成例

先の「ゲオマキナのデータ作成」で示した手順に従って、作成の一例を示します。

まず、基本的なところから。

  1. 機体重量を決める。SIZ100とする。
  2. 機関出力を決める。確実に原速移動するために(100の1/3の端数切上で)34とする。(残66)
  3. 機体強度を決める。30とする。頭部と腹部と脚部の耐久力(HP)は30、胸部はその6/5で36、腕部は3/4で23となる。各部位の装甲(AP)は30。(残36)
  4. 盾強度を決める。左腕部にひとつ付け、9とする。9/2=4.5なので、装甲は4D6+1となる。(残27)
  5. 武器強度を決める。右腕部にひとつで、10とする。10/2=5なので、ダメージは5Dとなる。(残17)
  6. 大砲強度を決める。10とする。「蒸気砲」でなければ、75mm野砲(75mm Field Gun)あたり。(残7)
  7. 衝角強度を決める。5とする。5/2=2.5で、ダメージ2D6+1、衝突時の脚部装甲2D6+31。(残2)
  8. 蒸気銃数を決める(オプション)。2とする。同時に2丁の蒸気銃まで使用できる。普通の銃がある世界設定なら、この分を衝突強度に回してもよかった。(残0)

次いで、他のデータを算出。

  • 微速移動の必要出力は(100/3で)34。制動修正はその1/5で7。ダメージ修正(db)は(34+100で)+7D6。
  • 半速移動の必要出力は67。制動修正は14。ダメージ修正は+9D6。
  • 原速移動の必要出力は100。制動修正は20。ダメージ修正は+11D6。
  • 強速移動の必要出力は134。制動修正は27。ダメージ修正は+14D6。
  • 全速移動の必要出力は167。制動修正は34。ダメージ修正は+16D6。
  • 重心移動については移動と同様。例えばダメージ修正+11D6には、必要出力100、制動修正20。
  • 盾をある部位に固定しておく必要出力は0。動かして防御する必要出力は(23+9で)32。
  • 武器攻撃の必要出力は(23+10で)33。
  • 蒸気砲撃の必要出力(オプション)は、10。
  • 蒸気銃撃の必要出力(オプション)は、1丁あたり1。

以上の手順で作成されたゲオマキナのデータをまとめますと、次のようになります。

110トン級ゲオマキナ、名前はまだ無い
機体重量100 (110トン)  機関出力34D (安定102)  機体強度30=装甲30
耐久力 : 頭部30 左腕部23 右腕部23 胸部36 腹部30 左脚部30 右脚部30
盾 : (強度9) 必要出力32(固定0) 装甲4D6+1(固定15)
武器 : (強度10) 必要出力33 ダメージ5D
大砲 : (強度10) 蒸気砲10D6 または75mm野砲(ダメージ10D6)
衝角 : (強度5) ダメージ2D6+1+db 衝突時の脚部装甲2D6+31
蒸気銃 : (数2) ダメージ2D6
微速 : 必要出力34 制動修正7 ダメージ修正+7D6
半速 : 必要出力67 制動修正14 ダメージ修正+9D6
原速 : 必要出力100 制動修正20 ダメージ修正+11D6
強速 : 必要出力134 制動修正27 ダメージ修正+14D6
全速 : 必要出力167 制動修正34 ダメージ修正+16D6

上記の内、未説明の「(安定102)」や「(固定15)」については、他のデータと併せて、データ運用ルールでその意味と使い方を示します。