ゲオマキナのデータ作成
「汽動重機ゲオマキナ」において、巨大ロボットに用いられるルールシステムを、Basic Roleplaying(BRP)システムに則って示します。今回は、データ作成ルールについて。
前回示した「ゲオマキナ」のデータ(一部修正済)は、次のような関係にあります。
機関出力+機体強度+盾強度+武器強度+大砲強度+衝角強度+蒸気銃数(オプション)=機体重量
どのデータから決めても構いませんが、一例として、機体重量から決めていく手順を示します。
- 機体重量を決める。平均的なゲオマキナの機体重量はSIZ100(110トンくらい)とする、切りがいいので。機体重量が大きいほど、制動修正により操縦が難しくなる。
- 機関出力を決める。確実な微速移動には機体重量の1/9、半速移動には2/9、原速移動には1/3、強速移動には4/9、全速移動には5/9が必要となる(端数切上)。
- 機体強度を決める。頭部と腹部と脚部の耐久力(HP)は機体強度と同値、胸部は機体強度の6/5、腕部は3/4となる(端数切上)。各部位の装甲(AP)は、機体強度と同値。
- 盾強度を決める。盾強度を2で割り、整数をD6の数とし、0.5があれば+1としたものが、盾の装甲(AP)となる。盾を両腕に付けるなら、各々の値を合計する。
- 武器強度を決める。武器強度を2で割り、整数をD6の数とし、0.5があれば+1としたものが、武器のダメージとなる。二つ以上あれば、各々の値を合計する。
- 大砲強度を決める。「蒸気砲」であれば、大砲強度の値を砲撃ごとに射程とダメージとに割り振る。他の大砲であれば、ダメージのD6の数を大砲強度とする。
- 衝角強度を決める。衝角強度を2で割り、整数をD6の数とし、0.5があれば+1としたものが、衝角のダメージにして、衝突時の脚部への追加装甲(AP)となる。
- 蒸気銃数を決める(オプション)。この値が、一度に射撃可能な「蒸気銃」の数となる。その射程は200m、ダメージは2D6(貫通可)、1ラウンドに1回発射できる。
更に他のデータが、次のように算出されます。
- 微速移動の必要出力は機体重量の1/3。制動修正は必要出力の1/5。衝突時のダメージ修正は必要出力+機体重量から算出。(端数は切上)
- 半速移動の必要出力は機体重量の2/3。制動修正とダメージ修正は、微速移動と同様に算出。
- 原速移動の必要出力は機体重量と同値。制動修正とダメージ修正は、微速移動と同様に算出。
- 強速移動の必要出力は機体重量の4/3。制動修正とダメージ修正は、微速移動と同様に算出。
- 全速移動の必要出力は機体重量の5/3。制動修正とダメージ修正は、微速移動と同様に算出。
- 重心移動によるダメージ修正と、その必要出力および制動修正は、各移動速度における値を流用。
- 盾をある部位に固定しておく必要出力は0。動かして防御する必要出力は、腕部耐久力+盾強度。
- 武器攻撃の必要出力は、腕部の耐久力+武器強度
- 蒸気砲撃の必要出力は、大砲強度と同値。(オプション)
- 蒸気銃撃の必要出力は、1丁あたり1。(オプション)
速度の段階は、十二段階(半微速~一杯)も考えましたが、五段階に留めます。重心移動によるダメージ修正も、もっと細かくできます(出力が16増える毎に+1D6)が、速度に倣った五段階のみとします。
次回は、上記手順による作成例を掲載する予定。