「技能:跳躍について」についてへの追記
先の記事「『技能:跳躍について』について」で、『クトゥルフ神話TRPG』(CoC)の「跳躍」(Jump)技能について述べました。そこで紹介した、「跳躍」技能の地味な解釈に則って、その説明文を私なりに和訳してみます。
まず原文を、『Call of Cthulhu』第6版ルールブック(2004年3月刊)p.70より引用。太字は私が勝手につけました。
- Jump (25%)
- With a success, the investigator can leap up vertically and grab to his or her own height, safely leap down vertically to his or her own height, (後略)
次に私の試訳。太字は原文と同じ部分。
- 跳躍 (25%)
- この技能に成功することにより、探索者は自分の身長ほどの高さのところに跳びつくことができ、また身長ほどの高さから安全に跳び下りることができる。(後略)
「leap up vertically and grab」を「跳び上がって、しがみつく」と解釈して、「跳びつく」と訳しました。試しに皆さんも、自分の身長ほどの高さの塀とか窓とか本棚とかの前で、想像されたし。跳躍して、その上にしがみつく、と。自分の身長ほどの高さの鉄棒とかで試してみれば、尚良い。
更には、この技能に成功することで跳び上がれる高さと、安全に跳び下りれる高さとが同じ、ということでもあります。「安全に」とは、必ずダメージ無しに、という意味。3m以上の高さから跳び下りた場合、「跳躍」技能で成功してもダメージを受ける可能性がありますので。
卓上RPGのゲームプレイではしばしば、参加者自身の実体験が要求されます。運動系の行動において、特に。どんな途轍もない行動や現象であっても、それを想像(空想)するには、普通の体験というものが根底になくてはなりません。映画や漫画やリプレイは、決して実体験の代りにはなりません。
現実での体験が増えるほど想像世界も拡がっていく、そこが卓上RPGの面白いところです。