自由あり、管理の否定には非ず
gginc(高橋志臣)さんからいただいたご意見について、トラックバックはいただけませんでしたが、簡略にお返事させていただきます。(※3月17日現在、トラックバックをいただいたことを確認しました。有難うございました。)
- 3者の誰も欠けることがない〈ゲームコンセプト〉尊重の精神 (ggincさん、GOD AND GOLEM, Inc. -annex A-)
私は「進行管理」を否定しているのではありません。その対照概念である「自由」について語っているのです。「A」ではない「非A」を示すのが、「A」の否定では無いように。そうして「自由」を復興、復権させて、「自由」と「管理」とが選択肢として併存することを望んでいます。
今回いただいた上記お返事からは、むしろggincさんこそ「自由」を否定しようとしているように読み取れました。しかも、ご自身の理論と相容れないから、という理由で。私の読み違いなら良いのですが、いかがでしょうか?
ggincさんと私とでは当然ながら、卓上RPGについての「理論」が異なります。例えば私は、ゲームシステムを〈ゲームコンセプト〉通りに遊ぼう、という姿勢を、それはそれでその人の「自由」ではありますが、誰もがすべきこととは認めていません。ルールブック通りに遊べば自然と〈ゲームコンセプト〉通りになるのが優れたゲームデザインであって、〈ゲームコンセプト〉そのものを認識するのは(色々な理由で)至難、まず不可能、と考えるためです。それだから、ゲームシステムを使って遊びたいように遊べばよい、という結論に至るわけです。
多摩豊氏の本については、入手して読む予定です。コンピュータゲームの理屈が必ずしも卓上RPGに適用できるとは思いませんが、折角お勧めいただいたので。