手順3 : キャラクターを作る
ここまでで、誰(仲間)が何(ゲームシステム)をどのように(自由に)遊ぶか、が決まりました。
第三の手順では、(ゲームマスターを含む)プレイヤーが遊ぶための「駒」としてのキャラクター(ゲーム内の登場人物)を作成します。手順4「シナリオを作る」とは順不同、並行して行われることもあります。
キャラクターの作成が「自由に遊ぶ」ゲームプレイではどのようになるか、三種類のキャラクター各々について記します。
プレイヤー用キャラクター(PC)とは、(ゲームマスターを含まない)プレイヤーが作成し、その行動を担当する登場人物です。多くの場合、プレイヤー一人がPC一人を受け持ちます。
- PCのデータをルール通りに作成すること。PCがどのような行動を得意とするかは、プレイヤーが使いたいルールや取りたい(PCに取らせたい)行動に合わせて決めます。
- PCの「ロール」は決めないこと。性格や嗜癖などの人格設定、生育環境や社交関係などの背景設定、またデータから解釈される設定も、この遊び方には不要です。
- 他のPCとの得意能力の重複などは気にしないこと。全PCの総体としての能力はシナリオ攻略では重要でも、この遊び方では各プレイヤーが「遊びたいように遊ぶ」ことがより優先されます。
非プレイヤー用キャラクター(NPC)とは、ゲームマスターが担当する登場人物です。「プレイヤー用」と「ゲームマスター用」とに分かれます。
- プレイヤー用NPCは、PCの背景設定からの要請で作成される登場人物です。PCの敵であっても、プレイヤーのために運用されます。極端な「自由に遊ぶ」ゲームプレイでは、基本的に作成されません。
- ゲームマスター用NPCは、シナリオ運用上の必要から作成される登場人物です。PCの味方か敵かは、シナリオ次第、またはPCの行動次第です。このようなNPCはこの遊び方でも通常通り作成されます。シナリオとの関係については手順4で記します。
- NPCには「ロール」(人格設定と背景設定)が定められ、それに従ってゲームマスターは「ロールプレイ」を行います。NPCについては柔軟性を欠く方が、ゲームマスターの負担が軽減されるためです。
PCはプレイヤーが遊ぶための「駒」、NPCはゲームマスターが遊ぶための「駒」。そのように割り切ることが、プレイヤーとゲームマスターが「自由に遊ぶ」ためには肝要です。