心得2 : プレイヤーが主人公
「自由に遊ぶ」ための心得の第二は、「プレイヤーが主人公」ということ。「キャラクターが主人公」なのではなく、「プレイヤーが主人公」なのです。
「キャラクターが主人公」であるゲームプレイでは、「キャラクターはどう行動するだろうか」と想像することから「プレイヤーはどうすべきか」を判断します。小説などのように、架空世界における自然な物語を志すなら、それで良いでしょう。プレイヤーのその場限りの発想よりも、キャラクターのあるべき姿の方が優先されるのは、当然です。
しかし、「自由に遊ぶ」ゲームプレイでは、「プレイヤーが主人公」です。
ここでは、キャラクターよりも、プレイヤーの自由な発想の方が優先されます。「プレイヤーがどうしたいか」に則って、「キャラクターにどう行動させるか」を決めるのです。設定の多少に関わらずキャラクターは、プレイヤーの思惑をゲームプレイに反映させるための「駒」に過ぎません。キャラクターを介してではあっても、プレイヤー本人こそが、シナリオ内で行動し活躍する「主人公」となるのです。
ゲームマスターもまたプレイヤーの一人ですから、やはり「主人公」です。操る「駒」が違うため、活躍の様相も変わってきますが、プレイヤー各々と同格の「主人公」です。このことを、参加者全員がよく認識しておかなくてはなりません。
これら「主人公」たちが活躍する舞台は、ゲームプレイそのものです。ルールシステムや世界設定、シナリオの背景設定、登場するキャラクター(PCとNPC)などが、舞台を盛り上げる大道具小道具を務めます。「主人公」が思う存分活躍できないなら、それらに価値はありません。
「自由に遊ぶ」ゲームプレイでは、プレイヤー全員が「主人公」として活躍する。これが第二の心得です。