「自由」を、「スタンドプレイ」に喩える

前回と同様、今度は「自由」を喩えるセリフを、やはりアニメ作品から見つけました。二件ともそうなったのは偶々で、馴染みの無い方には分かり難くて恐縮ですが。

こちらは「攻殻機動隊」からの引用。

我々の間にはチームプレイなどという都合の良い言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレイから生じるチームワークだけだ。

(攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Manより)

この「スタンドプレイから生じるチームワーク」こそ、私が考える「卓上RPGを自由に遊ぶ」ことにイメージの近いものです。ゲームマスターやプレイヤーが各々「自分が面白いと思う」ように遊ぶ「スタンドプレイ」から、その「チームワーク」としてゲームプレイが生じる、ということですね。

対する「チームプレイ」が「管理」に相当します。ゲームでも仕事でも「管理」のメリットのひとつは、過程や結果において「都合の良い言い訳」が得られることです。もちろん他にも、能力格差の解消とかストレス軽減とか、良いところが多々ありますけど。

「スタンドプレイ」的な「自由」にも、「チームプレイ」的な「管理」にも、それぞれ一長一短があります。どちらのスタイルが優れているというわけでなく、目的や内容に合わせるべき選択肢でありましょう。あるいは、単に好みで選ぶか。

日本人にとって分かり易い「チームプレイ」に比べ、「スタンドプレイから生じるチームワーク」など思いも寄らぬ者もいるかも知れません。むしろ「スタンドプレイ」は「チームワーク」を阻害するものと思いがちか。それでも、アメリカ生まれの卓上RPGが元来どちらであったかは、一考に値すると思いますが。

こちらは最近、サイバーパンク資料として同作品を鑑賞していて、気づきました。観たのはダイジェスト版のDVDです。…考えてみると、私が観たアニメってこれくらいだなぁ。不勉強?

喩え話はこの程度にして、次回からはより具体的な話に進みたいと考えております。つまりは技術論など。早くても出張後、今月末となりますが。