ホワイトカラーエグゼンプション先送り
新聞の紙面では「残業代ゼロ法案」などと情報操作丸出しの馬鹿馬鹿しい見出しで、ホワイトカラーエグゼンプション(ホワイトカラー労働時間規制適用免除制度)法案の提出が先送りになるとのこと。急を要する法案ではなかろうし、いずれまた出てくるとも思いますが、残念な流れとなりました。
私が一番興味深く感じているのは、この法案は「免除しなくてはならない」というのではなく「免除しても良いことにする」ものである筈なのに、反対意見では「問答無用にサービス残業増加となる」かのように説かれている点です。労使交渉での合意、所轄署への届出が必要な辺り、働く側に有利な点も見受けられますし、むしろ現行の「誰も免除してはならない」の方が違和感あるのですけどね。
あと、「残業代ゼロ」ばかり声高に叫ばれる反面、「やることやっていれば、遅刻や早退、休憩もお咎め無し」など、他の面白い部分はさっぱり話題にされないのも奇妙な話。私もこういうことには素人ですから勘違いしているかも知れませんが、自分なりに調べて好感を覚えていたところ。何となくマスコミに踊らされている感があります。
あるいは、「やるかやらないかは自分で決めろ」と任されるよりも、全員ダメという横並びの方が好まれた、ということかも知れません。運動会の徒競走で全員揃ってゴールイン、みたいな精神性。