テーマ「クトゥルフ神話と闘う探索者」
長々と六つの題材について述べてまいりましたが、このような作業は実際にはルールブックを読み進めるのと並行して瞬間的、直感的に行われます。手間も時間も大してかからず、自然にできるが故に、かえって無意識に思い込みが強くなるのが落とし穴です。
各題材について一言ずつまとめると次のようになり、これらが「多様なる解釈の中から選び出した、私=鏡が好む、クトゥルフ神話TRPGが向いている遊び方」の要素となります。「私が好む」というところが大切ですよ。
1、判定ルール→「計画性と臨機応変で、難題に挑戦しよう」
2、能力データ→「技能や戦力の配分はチームプレイで計画的に」
3、正気度→「正気度の扱いはチームプレイで計画的に」
4、格差→「人種を使い分け、宗教にも気をつけよう」
5、装備→「何でも売るので、使えるものは何でも使おう」
6、禁酒法→「酒も、酒を禁じる法律も、うまく使おう」
これらや、更に他の事柄の解釈から、他の参加者にプレイの方針を明確に示す言葉を作ろう、というのが「遊戯法」の最重要ポイントです。その象徴で看板のようなものが「テーマ」であり、細部は「ルールシステム」や「世界設定」の具体的な用い方である「手法」によって伝えられます。私がここで示す「テーマ」は…。
「クトゥルフ神話と闘う探索者」
宇宙を支配する強大かつ恐るべきクトゥルフ神話。その存在を知ってしまった探索者たちは、その前にはあまりにはかない存在である人類を守るべく、持てる力や禁断の力までも駆使して、勝ち目の見えない闘いに身を投じていく…。
つまるところ「何でもかんでも計画的に」やって「挑戦」するからには、「計画以上の難題」が目前にそびえ立っていなければ面白くありません。「クトゥルフ神話」こそは人類のいかなる力をも超える存在であり、それ故「相手にとって不足がない」好敵手となるのです。
これこそが「クトゥルフ神話TRPG」における、私が自分の嗜好を込めた解釈の集大成であり、心底「遊びたい!」と思えるゲームプレイの形となるのです。もちろん他のものを遊びたくないわけではなく、異なるものが面白くないわけでもありません。ただ、誰もが自分が一番面白いと思うものを見出し、相互に提供し合うことで、より良いプレイ環境を生み出すことができる、と考えるのです。
次回「手法」について記せば、「遊戯法」に関する書込は一段落つきます。その後の計画についてもまた別途。