マジメに履修した学校数は?
折角のブログですので、時事ネタなども扱ってみます。
まずは、補修時間が決まるや、収束しつつある未履修問題。
未履修だった学校数とか学生数とかは細かく出る割に、まじめに履修していた学校数や学生数は全然出ませんね。夏の高校野球の出場校が4,000校以上とのことですから、大雑把に数えても10校当たり1~2校くらいでしょうか。「学習指導要領に無理があるせいだ」という意見も耳にしましたが、10校中8~9校がきちんとできているなら、そんな筈無いですわな。
その学習指導要領をチラリと見ましたところ、世界史が必修、日本史か地理のどちらかを選択、となっていました。ところが「受験科目では必修でなく選択」→「他の教科より暗記項目が多くて不利だから選択しない」→「選択しない科目を勉強するのは時間の無駄」なので履修させなかったそうで。
しかし、(日本史ではなく)「世界史がなぜ必修なのか」を考えると、「国際的な人材を育てるため」とか言ってそうな気がします。そうすると問題の学校の卒業生は「国際的な人材」を求める大学や会社にとっては無価値な存在となるのではありますまいか。「○○国際大学」とか「国際○○学科」ならそれだけで不合格になりそうな。
結局「受験に有利」とは「マジメに勉強している他校の生徒を出し抜ける」ということで、そういう人材を育てる学校だったわけです。「学生に罪は無い」というけれど、罪があろうが無かろうが、そういう学校に入り、そういう人材に育てられた結果からは逃れられません。
「責任がある」ことと「責任をとる」ことは別のことですからねぇ。