銀河アズマさんのブログ記事「TRPGこぼれ話#276~TRPGを一言で説明しなさい~」を拝読。以下に一部引用。
TRPGが閉じたコンテンツ感拭えないのは一言でどんな遊びが説明できないから
この世の中に「一言で説明」できていることが何かあるのか、いささか疑問ですが。できないとか難しいとか言われると、やってみたくなります。私なりに「TRPGを一言で説明」すると、まずは次の通り。
TRPGとは、参加型ドラマを創る遊びである
逆に言えば、卓を囲む皆の「参加」がなく、遊んだ結果「ドラマ」が創られないなら、それはTRPGではない、という説明です。各々がどのように「参加」するのか、何を「ドラマ」とするか、「参加」と「ドラマ」とはどのように結びついているか、などによって様々な実践形態がこの説明に含まれます。
...という、この説明は、TRPGについて予備知識がない者には、おそらく通用しません。ドラマとは作者が創った物語を読んだり視聴したりするもの、という概念しかなければ、「参加型ドラマ」だの「ドラマを創る」だの言われても理解できないでしょうから。そのような相手への説明は、私ならば次の通り。
TRPGとは、参加型ゲームイベントを簡単に遊べるようにしたものである
昨今、遊園地やテーマパークなどで、ミステリー(の一例)やホラー(の一例)などの「参加型ゲームイベント」(のリンク集)が催されています。これらゲームイベントに不可欠な舞台設備や俳優・裏方による支援などを、想像力で補うことによって簡単に遊べるようにしたのがTRPGである、という説明です。
「ドラマへの参加」は分からなくとも、「イベントへの参加」なら誰にでも分かります。特に「ホラー系ゲームイベント」の原型はお化け屋敷ですから多くが体験済みで、現代日本を舞台とした『クトゥルフ神話TRPG』などには最も適しています。「ゲームイベント」がこの世から無くなるまでは、有効な説明です。
さて、「一言で説明」の肝心は、様々な相手を想定した多様な説明を用意しておくべきこと、と考えます。唯一つの説明では、それが合わない相手を排除してしまいます。「ルールのあるごっこ遊び」は、随分と敷居の高い説明かも知れません。どんな説明だって合わない相手はいますけど、説明がたくさんあれば何とかなるかも。
何にせよ、これらの「一言で説明」は私自身、機会があれば使ってみたいところです。どの程度通用するか、試すのが楽しみです。