『クトゥルフ神話TRPG』(CoC)の最新版『Call of Cthulhu RPG 7th edition』(CoC7)のルールシステムについて、あれやこれやと考えたことを書いてまいります。その8回目は、前回の参考資料として「旧版CoCでの首ナイフ」について。
旧版CoCで「首にナイフを当てた状態からのダメージ」を扱うなら、私だったら次のようにルールを用います。
- 「奇襲」(p.67)として、防御側は攻撃に加え、受け流しや回避もできないこととする
- 「ゼロ射程での射撃」(p.68)を応用して、「命中率が通常の2倍になる」こととする
- 「貫通」(p.66)は、2倍にした命中率の1/5の確率で発生することとする
防御側の耐久力は、(CoC7の11に対して)旧版CoCの期待値12ポイントとします。1回目の一撃のダメージが6~9なら気絶判定、10~11なら必ず気絶、12以上なら死亡する可能性があります。
- 技能25%の小型ナイフ1D4+db 0なら、軽傷46%、気絶判定4%、必ず気絶0%、死亡0%
- 技能50%の小型ナイフ1D4+db 0なら、軽傷91.5%、気絶判定7.5%、必ず気絶0%、死亡0%
- 技能25%のファイティングナイフ1D4+2+db 0なら、軽傷32%、気絶判定17.5%、必ず気絶0.5%、死亡0%
- 技能25%の小型ナイフ1D4+db1D4なら、軽傷27%、気絶判定22%、必ず気絶1%、死亡0.2%
- 技能50%のファイティングナイフ1D4+2+db1D4なら、軽傷15%、気絶判定62%、必ず気絶12%、死亡10%
- 技能90%のファイティングナイフ1D4+2+db1D6なら、軽傷8%、気絶判定43%、必ず気絶22%、死亡26%
旧版CoCでは、ダメージを受ける度に気絶する可能性が増えますし、僅かなダメージでも蓄積すれば死に至ります。これはこれで現実的ではなかろうか。やはり問題は正気度(SAN)減少でしょう、拷問みたいなものですから。