娯楽には、「楽しむ」ものと「楽しまされる」ものとがあります。
「楽しむ」娯楽とは、スポーツや音楽の実技(play)、映画の製作などのことです。このような娯楽への参加者たちは、なにがしかの約束事(rule)を共有し、なにがしかの役割を分担して、それらを能動的に実行することそのものを「楽しむ」のです。囲碁やチェス、様々なトランプやボードゲームなど、多くの「ゲーム」は「楽しむ」娯楽に含まれます。「楽しむ」ことを極める者は、その道のプロフェッショナルにまで連なります。
「楽しまされる」娯楽とは、スポーツの観戦、音楽や映画の鑑賞などのことです。このような娯楽への参加者は、「楽しませる」側と「楽しまされる」側とに分かれます。「楽しまされる」者は、「楽しませる」者が提供する実技(play)や作品を受動的に受け入れ、その中になにがしかの喜びや感動を見出そうとします。両者の間に約束事(rule)があっても、「楽しませる」ために有益であれば、それを反故にすることも許されます。
娯楽を求める者には、次の三者があります。
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