我が国期待の新型ロケット「イプシロン」が、本日の打上げを中止しました。仕事中に上司を誘ってテレビを観に行った私は、その時は残念に思いましたが、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の発表を読んで、むしろ祝うべきことではないかと考えました。
本日付のJAXAの発表に、次の一文があります(太字は鏡による)。
ロケットの自動カウントダウンシーケンス中に、姿勢異常を検知し、打上げ約19秒前に自動停止しました。
「自動停止」ですよ。異常を検知し、人間が止めたのではなく。イプシロンは、様々な手順を自動化しているそうですが、もはや「自律型ロケット」というか、むしろ「ロケット型ロボット」なのではないか。
あるいは、自動停止をしたのはイプシロンではなく他の機械かも知れませんが、それもまた人間ではないわけで。仮にセンサーの誤検知だったとしても、それを信じて中止したあたりがすごいことに違いなし。
鹿児島の発射台近くまで行かれた方々にはお気の毒ですが、彼らはひょっとしたらロケット進化の歴史的瞬間に立ち会ったのかも知れません。
もっとも、この手のテクノロジーがどれほど発達しても、勝手に発射する機能は与えない方が良いでしょうね。例えば、「遺憾の意」に反応して打ち出されるとか、は。