(9)のつづき。
- GM(ひとつの指輪の魔王)
- さて、今回はイベントカードについて説明する。使用するカードはこれ。
- PL2(失われた小人族の狩人)
- アクションカードと同じ大きさだね。
- GM
- 理由はすぐ分かる。イベントカードには、特定のシーンで起こりうるイベントをひとつ書く。裏返して、カードの端にでも誰が書いたか分かる記号を記してから、そのシーンカードの上に置く。他人のプライベートシーンにも置いてよい。
- PL3(血に飢えた野蛮人)
- 試す。イベントを書いて...、裏に「PL3」と書いて、あんたのプライベートシーン「魔王の城」の上に置く。
- GM
- よろしい。イベントカードが置いてあるシーンに誰かが登場したら、その者はイベントカードを1枚選んで引っ繰り返す。ただし、自分で書いたイベントカードは選べない。
- PL1(古き血の剣士)
- 自分の能力で自分の傷は治せないようなものか(誤)。
- GM
- プライベートシーンには、その持ち主しか登場できないから、仮に私(魔王)が登場し、このイベントカードを選んだとして...。
- PL3
- 「魔王の城が爆発して魔王も死ぬ」!起こりうる。
- GM
- 後出しの説明で悪いが、イベントカードによってシーンカードそのものを無くすことはできないこととする。あと、登場人物を殺そうとすることはアリだが、死ぬと決めつけてはいけない。
- PL3
- なるほど、では「メイドに化けていた狂戦士が戦斧で襲いかかる」。完全に起こりうる。
- GM
- アリだな。イベントはアクションカードによって解決される。コモンアクションにもプライベートアクションにも適切なものがなければ、新しいアクションカードを作ってよい。そこで「刃による攻撃を相手に移し替える」というプライベートアクションを作るぞ。もちろん、このアクションカードは今後も使える。
- PL2
- ひどい設定が追加されたよ。
- GM
- 魔王ですから。さて、これでメイドに化けた狂戦士は倒されたであろうから、イベントカードは解決されたことになる。解決されたイベントカードは、それを解決した者のアクションカードとして使われる。
- PL1
- だからアクションカードと同じ大きさなのか。イベントを解決すれば、アクションカードは減らないのだな。いや、既に解決できるアクションを持っていれば、むしろカードが増えるな。キャラクターの能力というか余計な設定が増えていきそうだが。
- PL3
- イベントを解決できない場合はどうなるんだ?白紙のアクションカードが残っていない場合とか、そういう可能性もあるだろう。死ぬのか?
- GM
- 『ケースバイケースで、臨機応変に、柔軟に対処イタシマス』
- PL2
- 何も考えてなかった時に言うセリフだね。
- GM
- イベントの内容ごとに臨機応変に対処すべきなのは本当だけどね、カード処理の基本は決めておこう。イベントが誰かに解決されるまで、そのシーンカードに入れなくなるか、そこから出られなくなることとする。
- PL1
- 魔王がメイドから逃げ回っている姿が浮かんだ。
- PL3
- 他の人が解決してやっても良いわけか。けど、プライベートシーンには、それを持っている者しか入れないんだろ?
- GM
- イベント解決のためなら入れるものとする。解決してイベントカードが無くなれば、一旦出たら、また入れなくなるけど。
- PL2
- いきあたりばったりな駆け引きが期待されていそうだなぁ。
(11)につづく。