(4)のつづき。
- PL3 (血に飢えた野蛮人)
- 「行為判定が無い」とはどういうことか、説明せよ。
- GM (ひとつの指輪の魔王)
- 厳密には、行為が成功したか失敗したかを、ランダムに決めるような判定は無い、ということ。成功か失敗かをランダムに分けるルールシステムは、ゲームプレイの展開をランダムに分岐させたい場合に採用される。私の好みはそちらなのだが、Metsysでは違う道を行く。
- PL1 (古き血の剣士)
- 判定から無作為性を除く、いわゆるDicelessってやつか。そういうルールシステムは幾つか知ってる。『Trail of Cthulhu』(ToC)のInvestigative Ability(探索能力)判定もそうだったな。
- GM
- ToCとは違う方法を三通り思いついたので、ざっと説明しよう。まず、行為判定その1では、「アクションカードに書かれたアクションは、できる」となる。
- PL2 (失われた小人族の狩人)
- したい行動は「アクションカード」に書け、ということ?けど、カードはあと4枚しかないよ。
- GM
- そこで、「アクションカード」に書かれたアクションを、「コモンアクション」と「プライベートアクション」とに分ける。「コモンアクション」は、GMも含めて、全員に適用される。キャラクターのパワーレベルというか、ヒーロー性の強弱を表現することになる。
- PL3
- 具体的に言ってくれ。
- GM
- 今回の「コモンアクション」を幾つか決めてしまおう。「雑魚の敵を倒す」「善人と協力する」「馬を走らせる」でどうだ。プレイヤーが追加しても良い。皆で話し合って、それが「コモンアクション」と決まれば、その分のカードは補充される(補充された)。
- PL3
- なるほど、我々は雑魚なら簡単に倒せるし、善人とは常に良い関係が築けるのだな。その「雑魚」が大勢の場合はどうなるのだ。あと、我が敵が「雑魚」でない場合は?
- GM
- 人数は無関係とする。雑魚は百人集まっても「雑魚」。君たちのキャラクターも、私のキャラクター(魔王)も、人数を集めれば勝てる相手ではない、ということだ。「雑魚」でない敵を倒すためには、つまり「コモンアクション」を超えることをするには、「プライベートアクション」が要求される。
- PL1
- 「プライベートアクション」分のカードは補充されない、それがあと4枚まで、ということか。アクションが同じ場合は、どうするのだ?
- GM
- 同じカードは1枚しか作れないこととする。あ、「最初のアクション」も「プライベートアクション」だから。
- PL2
- どうしても同じことがしたい場合は?
- GM
- 「プライベートアクション」のカード同士は、その持ち主同士が合意すれば、交換できることとする。
- PL2
- ひょっとして、自分の「プライベートアクション」は破棄できる?
- GM
- 自分の「プライベートアクション」は破棄できる。破棄した分のカードは補充される。
- PL2
- 呪いの解き方が分かった。問題は、どうやってそこまで辿りつくか、かぁ。
- PL1
- カードの持ち主が死んでしまったら、「プライベートアクション」は解除されるのかい?
- GM
- されないこととする。
- PL3
- 殺しちゃだめなのか!面倒だなぁ。
- GM
- 分からないところとか、まだ考えていないところとかは、おいおい回答するとして。次回は「行為判定その2」について。
今回のまとめ(コモンアクションのみ)
- コモン
- アクション「雑魚の敵を倒す」「善人と協力する」「馬を走らせる」