Trail of Cthulhuのルールシステム

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ここではTrail of Cthulhu (ToC)のルールシステム(Gumshoeシステム)について紹介します。プレイヤーが扱うキャラクター(PC)のデータと、その運用についての説明が中心となります。

ToCにおけるPCである「探索者」のデータは、(BRPにおける「技能」に似た)「能力」(Ability)によって表現されます。「能力」は、「情報収集能力」と「一般行動能力」とに分かれており、内容や使い方は以下の通りです。

情報収集能力 (Investigative Ability)
「図書館」「歴史」など学術系17、「信用」「和ませる」など話術系11、「芸術」「手掛りを探す」など技術系11、計39能力。
プレイヤーが4人以上なら16作成ポイント(3人なら18、2人なら24)を割り振る。「信用」は職業によって初期値と上限値が決まっている。他は初期値0。
どの場所でどの能力によって何について調べるかを宣言し、その能力を1ポイント消費すれば、情報が得られる。 然るべき能力を1ポイント以上持っていれば、シナリオ解決に必要な情報が得られる。また、何らかの能力を1~2ポイント消費すれば、更に有利となる情報も得られる。(12/25修正)
シナリオを終えるまでは回復しない。1ポイント以上(残ってい)なければ、判定できない。
一般行動能力 (General Ability)
「健康度」「正気度」「運動」「格闘戦」「危険感知」など、計24能力。
65作成ポイントを割り振る。「健康度」と「精神安定度」は初期値1、「正気度」は初期値4。他は初期値0。
能力を任意のポイント消費し、それに1D6を加え、難易度以上なら判定成功。
一部の能力は、休息や時間経過で回復する。1ポイントも(残ってい)なくとも、0+1D6で判定できる。
健康度(Health)、精神安定度(Stability)、正気度(Sanity)
一般行動能力に含まれる。肉体や精神へのダメージによって減少する。
「健康度」と「精神安定度」とは、0以下になると何らかの障害が発生、-6以下で悪化し、-12で死亡または発狂する。
「正気度」は、クトゥルフ神話に関わることで「精神安定度」が0以下になると1減る。0になると真の狂気に陥る。

これら「能力」以外には、次のようなデータが用いられます。

職業 (Occupation)
「作家」「ジャーナリスト」「精神科医」など、19の職業が基本ルールブックで挙げられる。
職業によって八つ前後の能力が指定されており、その値は作成ポイントの2倍となる。
職業によって、施設利用や難易度修正、通常回復しない能力の回復など、様々な特典がある。
動因 (Drive)
PCが探索に乗り出さずにはいられない理由。
「好奇心」「好古趣味」「血の宿命」など、14の動因が基本ルールブックで挙げられる。
重要な局面において、動因に従って行動すると「精神安定度」が1~2ポイント増え、逆らうと1~2ポイント減る。
正気の支柱 (Pillar of Sanity)
PCが、人類にとっての「正常な世界」を信じる根拠となるもの。
「信仰」「物理法則」「愛国心」などから、「正気度」3ポイントにつき一つを選ぶ。
「正気度」が減って3の倍数を切った時、一つを失う。「正気度」が回復した場合には、追加されることもある。
回避値 (Hit Threshold)
一般行動能力「運動」が8以上なら4。7以下なら3となる。
「格闘戦」「白兵戦」「射撃戦」による判定値が、相手の回避値以上であれば、攻撃は命中したこととなる。

他にも「心の支え」(Source of Stability)や「人脈」(Contact)などのデータがありますが、遊び方によっては必ずしも使用されるわけではありません。取りあえずは、上記データとその使い方を覚えておけば、プレイヤーとしてToCを遊ぶには支障が無いでしょう。

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