「シーン」に至る、時空間処理の変遷

シーンを説く前の基礎知識」で述べた「単位」や「場面」に、「シーン」まで含めると、卓上RPGにおける時間と空間の処理には、次の五つの方法があります。

  1. 単位」のみで進行
  2. 単位」で進行、遭遇などを「場面」として処理
  3. 場面」で進行、戦闘などを「単位」によって処理
  4. シナリオ構成要素としての「シーン
  5. プレイヤー管理装置としての「シーン

上記1~3は、「シーンを説く前の基礎知識」で述べた三つの方法と同じです。詳細はそちらをご覧ください。

厳密には、4は3の一部、5は4の一部です。どのようなゲームシステムがどの用法に含まれる(と私が考える)かは、別途示してまいります。

なお、上記の「シーン」と「場面」とは似て非なるものです。英語だと両方「Scene」だし、それを「場面」と訳した例もあって、ややこしいですが。その辺は、次回あたりに。

いわゆる「シーン制」という語の問題は、上記のどこからどこまでを指すのかがはっきりしない、という点にあります。私自身もはっきりせぬまま用いたことがあって、それを反省すると共に、このような混乱には終止符を打ちたい、と考えております。

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