CoCにおける戦闘ラウンドの解決手順について、ルールブックp.65の「DEXと攻撃の順番」を私なりに整理してみます。
ちなみに射撃戦武器には、火器の他、弓矢や投石も含まれます。「慎重な照準」や「未照準」については措いておくと、解決手順は次の通り。
- 1順目 (DEXの大きい順 ; DEXが同じならD100を振って小さい順)
- (DEX) 既に射撃戦武器を構えていたなら、それで攻撃する。
- (DEX) まだ射撃戦武器を構えていなかったなら、構える。
- 2順目 (DEXの大きい順 ; DEXが同じならD100を振って小さい順)
- (DEX) 射撃戦武器で攻撃する。(1ラウンドの攻撃回数がまだ残っている場合)
- (DEX) 近接戦武器で攻撃する。
- (DEX) その他の行動をとる。
- (DEX/2) 射撃戦武器で攻撃する。(1ラウンドの攻撃回数がまだ残っている場合)
例えば、次のような状況について解決手順を考えてみましょう。
刑事を暴漢が襲った。刑事のDEXは12、32口径オートマチック(1ラウンドの攻撃回数は3)を持っているが、構えてはいない。暴漢はDEX10、38口径オートマチック(1ラウンドの攻撃回数は2)を既に構えている。なお、不意打ちは成立しなかった。
- 第1ラウンド
- (1順目の12) 刑事、32口径オートマチックを構える。
- (1順目の10) 暴漢、38口径オートマチックを撃つ。(1発目)
- (2順目の12) 刑事、32口径オートマチックを撃つ。(1発目)
- (2順目の10) 暴漢、38口径オートマチックを撃つ。(2発目)
- (2順目の6) 刑事、32口径オートマチックを撃つ。(2発目)
- 第2ラウンド
- (1順目の12) 刑事、32口径オートマチックを撃つ。(3発目)
- (1順目の10) 暴漢、38口径オートマチックを撃つ。(3発目)
- (2順目の12) 刑事、32口径オートマチックを撃つ。(4発目)
- (2順目の10) 暴漢、38口径オートマチックを撃つ。(4発目)
- (2順目の6) 刑事、32口径オートマチックを撃つ。(5発目)
さて、上記のような「DEXと攻撃の順番」の意義、つまりDEXの1順目と2順目とに分けた意味はどこにあるのでしょうか?私の考えでは、射撃戦武器の有利さを限定したところか、と。
- 射撃戦武器を既に構えていれば、相手のDEXの方が大きくても、一発目を先に撃つことができる。
- 射撃戦武器をまだ構えていなければ、近接武器であってもDEXの大きい者が先に攻撃できる。
これだけでも、自分がどのような武器を持っているか、襲う方か襲われる(かも知れない)方か、敵味方がそれぞれ何人いるか、などによって様々な戦術が考えられるでしょう。
次回は、受け流しについて。