2009年6月アーカイブ

「セッション失敗」に関して、私の考察を示します。特に、「失敗すること」や「失敗したくないこと」ではなく、「失敗しちゃいけないと思うこと」「失敗に恐怖を感じること」について。

参考にしたのは、B.W.さんの「大失敗に学ぶ」や「いつ、どこでなら失敗してもいいですか?」を発端とする、紙魚砂さんとxenothさんとの議論。

御二方の記事はその後も継続していますが、追いつけていませんので、そちらは省きます。御容赦。

まず、私なりの理解。紙魚砂さんとxenothさんとは、次の一点については合意されています。

私が考える「初心者専用の遊び方」(初心者専用遊戯法)とは、プレイ参加者が共有すべき「コンテクスト」(背景認識)が極めて厳密に定まっているものです。キャラクター以前に、プレイヤーとゲームマスターとが「何をすれば良いか」が限定されるため、責任も負担も軽減されます。卓上RPGを生まれて初めて遊ぶ「初心者」に適した遊び方です。

ここでは、そのような「初心者専用の遊び方」を三例あげます。ただし、実際の「遊び方」は遊びの現場で個別に構築されるものですから、その軸となる「シナリオ形式」のみを示すに留めます。

本日は、昨年に引き続き2回目のメタボ検診。生活習慣改善の効果が少しはあって、体重と腹囲が少し、ほんの少し減少。そのためばかりではないけれど、最近は週末に休みが取れると、なるべくジム通い。目標としていた10km走れるようになったのは嬉しいけれど、メタボで無くなるまでは、まだまだ。

論考カテゴリー「初心者専用RPG」は、あとひとつで前半終了。後半では、「ルールシステム」「世界設定」「遊び方」の三者を組み合わせていく予定。

ルールシステム、世界設定と来て、残るは「遊び方」(遊戯法)。この概念について、私の考えをまとめます。

卓上RPGにおける「遊び方」「遊戯法」とは、「ルールシステム」と「世界設定」とを使って、どのように遊ぶか、という方法論です。同じルールと世界とに異なる「遊び方」を用いることが可能、異なるルールと世界とを同じ「遊び方」で扱うことも可能です。

私が考える「初心者専用世界設定」とは、異質な世界を受け入れるのに慣れていない者が、そのための努力無しに数回は遊ぶことができる、というものです。これに叶う世界設定とは、その世界の「リアリティ」(本当らしさ)が我々と同質なもの、あるいは異質であっても受け入れなくて良いもの、と考えられます。

以下、「初心者専用世界設定」の極端な例を、三つ挙げてみます。一つめにリアリティを同質としたものを、後の二つにはリアリティを受け入れなくて良いものを。

世界設定考

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「初心者専用世界設定」を考える前に、今回は「世界設定」について私の考えをまとめます。

プレイヤーとゲームマスターが、ゲーム世界とキャラクターとを本当に存在するかのように想い描くには、それらの「リアリティ」(本当らしさ)を掴んでおく必要があります。そのための参考資料となるのが「世界設定」であり、ゲーム世界の地図や歴史、慣習や法律など様々な手掛かりを提供します。例えば次のような事柄を「世界設定」の中に見出しつつ、「リアリティ」を掴み取っていきます。

RPG日本

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