卓上RPGを「自由に遊ぶ」とは、自分のキャラクターの行動は自分で決めて遊ぶ、ということです。ただ、それだけ。
ある場面で、PCにどのような行動をさせるかは、それを担当するプレイヤーが自分で考え、自分で決めます。NPCならゲームマスターが決めます。あなたのキャラクターに何をさせるかは、あなただけが決められるのです。「何をしたら良いか」ではなく「何をしたいか」を、自分自身に問いかけましょう。
「自分で決める」とは、他の誰かに決めてもらわない、また、シナリオでも決まっていない、ということです。
ゲームマスターが説明する周囲の状況や、NPCの行動、また他のプレイヤーが決めた各PCの行動は、あなたが「自分で決める」ための判断材料となります。誰かがあなたに特定の行動を提案したとしても、それに従うか、逆らうか、無視するか、まったく異なる行動を取ったり、相手に提案し返すなどは、あなたが自分で決めることです。
シナリオでは、「PCがするかも知れない行動」や「NPCがするかも知れない行動」は想定されていることでしょう。しかしそれらは、「プレイヤーがPCにさせなくてはならない行動」でも「ゲームマスターがNPCにさせなくてはならない行動」でもありません。シナリオからの提案もまた、「自分で決める」ための判断材料に過ぎないのです。
他の誰も、シナリオも決めてくれませんから、自分のキャラクターの行動は「自分が面白いと思う」ように決めるしかありません。
キャラクターにどのように行動させて、ゲームプレイを面白くしようとするか?このような判断が、参加者一人一人に委ねられます。あなたのキャラクターの行動でゲームプレイを面白くすることは、あなた一人に任されてるのです。真摯に考えて決めましょう。また他の参加者の決断も、相手が真摯に考えた結果として受け入れなくてはなりません。
あなたは、キャラクターが「何をするか」を決めますが、「何ができたか」という結果は決められません。行動の結果は、行為判定などのルールシステムに従って決められるか、物理法則などの世界設定に基づいてゲームマスターが状況を変化させるか、他のPCやNPCの行動として反応が返されます。ルールシステムはともかく、状況変化やPC/NPCの行動は、他の参加者が「面白いと思う」ように決められることになります。
その結果を材料として、また次の行動を決める。他の参加者がまた返す。このように各々の決断が交互に繰り返されていく遊び方を、私は「自由に遊ぶゲームプレイ」と呼んでいます。
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