メイン >  卓上RPG考  >  「自由」に遊ぶ 実践篇

「自由に遊ぶ」ことの最後の手順は、ゲームプレイを反省会で締めくくることです。私がお勧めする反省会の流れは、次の通り。

  1. ゲームマスターの反省。ゲームマスターが、自分の良かった点と悪かった点とを語ります。また、それらについてプレイヤーからも意見を述べます。
  2. プレイヤーの反省。プレイヤーが各々、自分の良かった点と悪かった点とを語ります。また、各々についてゲームマスターからも意見を述べます。
  3. 抱負の語り合い。また一緒に遊ぶ予定があるなら次回への抱負を、予定は無くとも今後のゲームプレイへの抱負を語り合います。

「何を反省するか」は、「ゲームプレイの目的が何であったか」によって決まります。その達成に寄与したことは「良かった点」として、阻害したことは「悪かった点」として評価されるのです。

例えば「ミッション成功」を目指したなら、「ミッションを達成できたか否か」を反省します。「成功」なら互いに誉め称えるだけですが、「失敗」ならプレイヤーはミッションを成功できなかったことを、ゲームマスターはミッションを成功させてあげられなかったことを反省するでしょう。

さて、「自由に遊ぶ」ゲームプレイの目的は、「自由な発想と判断」で「自分が面白いと思う」ように遊ぶことです。そのように遊べたか否かを反省するわけですが、「自分が面白いと思う」とは「自分」にしか分かりません。そこで、ある者がまず自問自答し、その答えに余の者が意見を述べることとなります。例えば、次のような答えと意見。

私が「自分が面白いと思う」ように遊べたところ
→その通り、それを私も「面白い」と思った
→いや、こうするのも私は「面白い」と思う
私が「自分が面白いと思う」ように遊べなかったところ
→その通り、こうすれば私は「面白い」と思う
→いや、それを私は「面白い」と思った

このような意見交換の中で、如何に嗜好が多様でも、個々の「私が面白いと思う」ことは互いに肯定されます。肯定された「自分が面白いと思う」ことは自信となり、次回は安心して「もっと面白いと思う」ようなプレイを目指すことができるでしょう。

そして「自由に遊ぶ」ゲームプレイは、次回、次々回へと続いていくのです。

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