第七の手順は、ゲームプレイの終わり。卓上RPGのゲームプレイには、二種類の終わり方があります。ひとつは「シナリオの終わり」、もうひとつは「セッションの終わり」です。
「シナリオの終わり」とは、良かれ悪しかれゲーム内の都合で、シナリオをそれ以上遊べなくなることです。次のような状況が、一つ以上生じた時に起こります。
- シナリオの中心となる事件が解決したか、解決不可能となった。例えば「事故現場から要救助者を助け出した」「要救助者が全滅した」など。
- プレイヤーのシナリオへの関わり方が達成されたか、達成不可能となった。例えば「探していた宝を手に入れた」「宝が永遠に失われた」など。
- 主要なNPCの行動計画が達成されたか、達成不可能となった。例えば「NPCの宿敵が倒された」「NPCが倒された」など。
「セッションの終わり」とは、シナリオ内1回のゲームプレイ(ゲームセッション)を継続できなくなることです。ゲーム外の都合で発生します。
- ゲームプレイをするための時間が無くなった時。
- 疲労などでゲームプレイを続けられなくなった時。
- その他、突発的な事故による終了。火事とか地震とか。
「自由に遊ぶ」のでなくとも、「シナリオの終わり」と「セッションの終わり」とは必ずしも同時には起こりません。意識的な同時終了もプレイヤーが一致団結すれば不可能ではありませんが、遠慮しながらプレイするくらいなら、端から諦めた方が気楽に遊べるでしょう。
「シナリオの終わり」か「セッションの終わり」かのどちらかが生じたなら、次のようにしてプレイを終えます。
- もうすぐゲームプレイが終わると気づいた者がそのことを皆に告げ、全員で確認し合う。
- 終わり方について話し合うこと。最後にやっておきたい行動があれば、順に実行する。
- 経験値の獲得、成長ルールなどが適用されるなら、適切に処理する。
「自由に遊ぶ」ゲームプレイは、いつ何が起こって、どのように終わるか、誰にも分かりません。先々の見せ場を心待ちにはせず、話の形式を整えることに一喜一憂もせず、終わるまでの今現在をたっぷり楽しみましょう。