このカテゴリーでは、卓上RPGにおける「自由」、卓上RPGを「自由」に遊ぶこと、について考えてまいります。
卓上RPGには多種多様な遊び方があります。遊び手(ゲームマスターとプレイヤー)はそれらの中から好きなものを選ぶことができます。ここで語る「自由」な遊び方もそれらのひとつです。
さて、過去にも幾度か扱った「自由」について何故また取り上げるのか、と言いますと。
先の「国産TRPG「進化」考」で扱った「第一段階」というのが、「自由」な遊び方に相当します。これこそは私が最も愛する遊び方ですから、そこで触れたら、もう少し書きたくなった、という直接的な理由です。
また、今春出版されたアルシャードガイアRPGサプリメント『エブリデイマジック』の序文で、「自由」についてのひどい誤解が示されていたことも関係しています。「シナリオクラフト」は素晴らしい工夫ですが、決して「自由」ではありませんので、その辺りは明確にしておかねばならないだろう、と考えたわけです。
ついでにいうと、「自由」を好まない遊び手についての考察が少し進んだ、という事情もあります。これについて好都合な喩えも見つけましたので、後々触れる予定です。