覚書。「情報収集のためにPCに取らせうる行動」を、三種十行動にまとめてみました。
1. 受動的情報収集
ゲームマスターが与えたキーワード(場所や人物)を素直に返せば、それで情報が得られるので、「受動的」です。
- 「調べる」…特定もしくは不特定の場所や物品から、何らかの情報を得ようとする。
- 「読む」…特定もしくは不特定の文書資料から、何らかの情報を得ようとする。
- 「話す」…特定もしくは不特定の登場人物から、何らかの情報を得ようとする。
2. 能動的情報収集
複数のキーワードや、それ以前に得た情報などと組み合わせることで、はじめて情報が与えられるので、「能動的」です。
- 「探す」…特定の場所や物品から、特定の情報を得ようとする。
- 「知る」…特定の文書資料から、特定の情報を得ようとする。
- 「尋ねる」…特定の登場人物から、特定の情報を得ようとする。
3. 攻撃的情報収集
キーワードに対してキャラクターが強く働きかけ、実力で情報を引き出そうとするので、「攻撃的」です。危険を伴いますが、効果も高くなります。
- 「見張る」…特定の登場人物を監視し、その人物の全行動から情報を得ようとする。ちょっと危険。
- 「誘う」…特定の登場人物に特定の行動をさせるように仕向け、その反応から情報を得ようとする。させる行動によっては危険。
- 「忍び込む」…特定の場所に潜入し、そこに隠された情報を得ようとする。かなり危険。
- 「襲う」…特定の登場人物に何らかの攻撃を行ない、その反応から情報を得ようとする。色々な意味でものすごく危険。
以上です。
シナリオの難易度として、「受動的情報収集」だけで済むものは易しく、「攻撃的情報収集」まで必要であれば最も難しい、と言って良いでしょう。
PCに「能動的」また「攻撃的」な情報収集までさせることを想定したシナリオでは概して、「受動的情報収集」では大して重要な情報は得られません。しかし逆に「受動的情報収集」しか想定していない場合は、「能動的」「攻撃的」な情報収集はシナリオを破綻させる恐れがあります。危険度も考慮して、まず「受動的情報収集」から始め、様子を見ながら徐々に効果を強めていくのが、無難なやり方と言えます。
私の知るところ海外製のシナリオは、そういう意味では「難しい」ことが多々あるようです。