プレイヤーが悩むことについて、紙魚砂さんが面白そうな文章を書かれています。ゲームマスター視点でまとめられていましたので、私はプレイヤーの立場で考えてみます。
プレイヤー側がいつ悩むのか、どういう状況で葛藤するのかを考えると、「プレイヤーとそのキャラクター(PC)のどちらが悩むのか?」でタイプ分けができます。
まず「プレイヤーもPCも両方悩む」場合。これは更に、両者が同じことで悩むのと、違うことで悩んでいるのとに分かれます。現代日本の一般人など、立場や倫理観が似ている場合には前者になり易いでしょう(相手が極悪人だからといって殺してよいものだろうか?)。後者は、PCは設定上の悩み、プレイヤーはより有利な行動をと決めかねているなどが考えられます(この敵はPCの立場上倒すべきだが人情的には逃がしてやりたい、しかしどちらも良くない展開になりそうだ)。
次に「PCは悩まず、プレイヤーだけ悩む」というもの。PCの設定や立場から推定される行動が、プレイヤーにとって倫理的な問題があるとか、その行動を執ると先行き不安であるなどが考えられます(PCの立場上異教徒は皆殺しにすべきだが、プレイヤーの感覚からするとむしろ被害者だ)。
逆に「プレイヤーは悩まず、PCだけ悩む」とは、「悩むPCを演じるプレイヤー」というだけのことです。「半日苦悩した末に決断した」と12秒で決めるような類で、傍からはプレイヤーはまったく悩んでいないように見えますし、大抵は本当に悩んでいません。
また、行動については何ら悩んでおらず、格好良いセリフや描写を考えていただけだった、ということもあります。これも他の参加者からは「悩んでいる」ようには見えるのですが。
難しいのは、ゲームマスターが予測する悩みどころや悩み方と、プレイヤー/PCが実際に悩むところとが、必ずしも一致しないことでしょうか。
…ところで、「誰でも悦ばせることができる」方法について誰かまとめませんかねぇ(^^;)。