A.V.O.N.における非プレイヤー用キャラクター(NPC)は、「馬場秀和のマスターリング講座」で説かれた機能を、「AVON型シーン制」の運用によって果たします。
「馬場秀和のマスターリング講座」(2.4.2)では、NPCが果たすシナリオ上の機能を、次のように分類します。
- 傍観者
- 特定のシーンの背景のように扱われる「エキストラ」
- プレイヤー用キャラクター(PC)に目標を与える「依頼人」
- PCに情報や装備を与える「援助者」
- 敵
- PCに敵対はしないものの邪魔となる「邪魔者」
- PCが闘う相手となる「敵対者」
- 味方
- PCに同行して正しい行動に導く「同行者」
- PCの窮地に現れて助ける「救援者」
これらの機能に合わせて、A.V.O.N.ではNPCのデータを、次の三通りに使い分けます。
- NPCのデータを、用いない : 「エキストラ」
- NPCのデータを、スートで示す
- 一つのスート : 「依頼人」「援助者」
- 二つのスート : 「邪魔者」「敵対者」「同行者」「救援者」
- NPCのデータを、PCと同様に示す : 「敵対者」「同行者」(の一部)
「エキストラ」には、データを用いません。図書館の司書、レストランの給仕、バスの運転手、酒場のバーテンダーなど、「シーン」の「場所」の一部として描写されます。
「敵対者」や「同行者」には、PCと同じようなデータを用いることがあります。そのNPCが「特殊能力」を持つ場合や、元はPCとして作成されたキャラクターをNPCとして用いる場合などです。シナリオによっては、このようなNPCを一人も出さないこともあります。
そしてA.V.O.N.では、NPCのデータを一つか二つのスート(スペード、ハート、クラブ、ダイア)によって表すことを基本とします。このようなデータ表現と、その作成と運用については、別途記します。