二人以上のキャラクターが、行為の完成度を比べ、その優劣を争うことがあります。この場合、成功度の高低や、その差が重要となります。
対抗するキャラクターは、争うための能力による行為判定を行います。利害が相反する間で成功度を比べ、より高い成功度を出した側が勝利し、その差と同値の成功度分の効果を得たこととします。
行為判定に成功しなかった場合は、成功度0と見なされます。両者とも失敗なら、どちらの目論見もかなわなかったこととなります。もう一度同じことに挑戦できるか否かは、状況次第というよりは、手札次第です。
対抗には、攻め手と守り手とに分かれる場合、双方が攻守を同時に行う場合、そして攻めも守りも無い場合があります。質問する側と答える側、隠れる者と探す者などが一番目の例。二番目には、交渉や戦闘などが含まれます。リフティングの回数比べや料理勝負などは三番目に属します。
大抵の対抗は同時に行われ、行為の速さの差は影響を与えないものとします。このためA.V.O.N.では、戦闘における先攻後攻を決めません。
戦闘において、「戦闘」や「武術系」能力を持っていない場合は、「運動」によって攻撃か防御かのどちらかだけを行うことができます。攻撃を選んだ場合は、その成功度に関わらず、相手の成功度分のダメージを受けます。
作業行為における対抗では、必要な成功度を出した上で、更に双方の成功度の高低を比べます。双方とも必要な成功度を出せなかった場合は、対抗まで至らなかったこととします。