まったく異なる効果を持つ能力を、二つ以上組み合わせて用いた場合、それらすべての行動を同時に行ったことになります。「○○しながら、××する」というヤツです。
どういう能力をどういう能力と組み合わせるかは、プレイヤーの発想次第です。
- 基本能力同士を組合せる例 : 「情報」と「知覚」とで、本を熟読しながら周囲の気配を探る。
- 専門能力と組合せる例 : 「運転」と「業界(政界)」とで、カーチェイスしながら政治家と面会の約束をする。
- 特殊能力と組合せる例 : 「戦闘」「体技(射撃)」と「トランスポーター」とで、バイクを運転しながら銃を撃つ。
- 特殊装備と組合せる例 : 「技術(罠)」と「愛用のシューズ(走行)」とで、イノシシから逃げながら罠を仕掛ける。
どのような能力を幾つ組み合わせても構いませんが、組み合わせる全能力に共通するスートが一つ以上なくてはなりません。すべてに共通するスートのカードを出せば、すべての能力を同時に成功させたことになります。
例えば、スペードとハートとを選んだ能力Aと、ハートとクラブとを選んだ能力Bと、クラブとダイアとを選んだ能力Cとがあるとして。能力AとBとはハートで、能力BとCとはクラブで組み合わせることができます。しかし能力AとCとで共通するスートがありませんから、AとCとを組み合わせることはできません。
また、同質な能力ふたつと、異質な能力ひとつとを組み合わせる、といったこともできます。この場合、共通するスートを一枚出せば、前二者の効果で成功度2、後一者では成功度1が得られることとなります。
なお、異質な能力の組合せは、一人のキャラクターが行う場合にのみ用いられます。一人が本を読み、もう一人が気配を探る場合は、個別に判定します、当たり前ですが。